※この記事は、2024 Speee Advent Calendar18日目の記事です。 昨日の記事はこちら
はじめに
エンジニア新卒採用担当の伊藤です。2年前に、10年ぶり2回目の転職をしてSpeeeに入社しました。 初めての就職先を希望や不安や葛藤を抱えながら探している学生のみなさんと対峙している中で、「わかるわかる」と共感の日々を過ごしています。 学生のみなさんから出てくる葛藤に過去の自分を重ねながら振り返ってみようと思います。これを読んで「あ、案外大丈夫そうだな」と安心してもらえるとうれしいです。
- はじめに
- 前職のはなし
- 肩書と中身の乖離にどんどん辛くなっていく
- とはいえ何がしたいのかわからなくなる
- なんだかすごい自信に満ち溢れた人あらわる
- 実際どうだったか?
- 不安の正体
- 漠然に対する手ごたえ
- おわりに
前職のはなし
新卒で販売員として働きキャピキャピしていた私は「オフィスで働いてみたい」「人と話すの得意だから人事とかよさそう♪」という面接で言ったら絶対に落ちるであろう動機をもとに、タイピングもほぼできない状態で創業間もない不動産ベンチャーに運よく転職することができました。
そこで人事として10年働くことになりますが、とにかく飽きることなく楽しく充実した日々を過ごしていました。 入社時には30人くらいだった会社もグループ会社含めて300人くらいの規模になり、常にやったことのない仕事が降りかかってくるのでチャレンジの連続で成長実感もありました。
肩書と中身の乖離にどんどん辛くなっていく
社内での立ち回りのコツを掴み、仕事は大変だがこなせていて、良くも悪くも処世術を身に着けてしまいました。 良くないな、と思いながらも蓋をして仕事をしていた面もあります。
どんどんポジションを任せるという風土のもと社内ではマネージャー格になっていき、役職と自分の仕事の中身が見合っていないのではと薄々気づいていたものの、なかなかその立場を手放せずにその乖離はどんどん大きくなっていきました。そしてその乖離をどうやって埋めていったらいいのか考えることも放棄し始めていました。 それを隠すように生きているような、そんな気分に陥ってしまい非常にモヤモヤし始めて転職を決意しました。
とはいえ何がしたいのかわからなくなる
当時は、今までの経験も一度全部崩してまた積み上げなおし、自信をつけて生きていきたいと思っていました。 でも、10社以上お話を伺っても全然ピンとこないのです。
- 会社の規模が大きいほうがいいのか?大きな規模の会社は、求められる仕事が限定されていてつまらないのではないか?
- 職務内容はどう決めようか?経験をそのまま活かせる会社はいいが成長できるんだろうか、前と同じことにならないか?
- 働き方にこだわるか?フルリモートフルフレックスの働きやすそうな会社もあったが、働きやすさが一番大事だったのか?
まさにああでもない、こうでもないと言いながら、結局何したいんだ?何で決めたらいいんだ?と自分自身でもわからなくなっていきました。 学生のみなさんとお話していても同じような状況になっている方に多く出会うので、そのたびに共感しています。
なんだかすごい自信に満ち溢れた人あらわる
そんな中縁あってSpeeeの面接を受けにいきました。そこで出会ったその後上司となる面接官の満ち溢れる自信を前に、ポロっと「決めます」と口を滑らしてしまいそうになるくらいでした。当時話してもらったことで覚えているのはこんなことです。
- みんなが諦めるようなことを最後までやる会社
- 厳しそうで避けたくなる道を堂々とど真ん中を突き進んでいく、正しいことをやる集団
- やってほしいことは決めてない、けど一緒にやりたいことはたくさんある
何かわからないがワクワクしながら帰宅した記憶があります。 正直何をやっている会社で自分が何をするのかよく分からないまま入社を決めました。決め手となるのは自分もこの組織の一員になりたいと強く思うかどうかで、それは社員の人から溢れ出る「自分のやっていることへの自信」から現れてくるものだと感じました。
覚悟の後押しをしてもらった
決めるにあたって明確に最後まで迷ったことがありました。 育児と両立していたこともあり、前述したフルリモートフルフレックスや経験をそのまま活かせるという「働きやすそうという名の楽をしたい」気持ちと、「勇気を出して自分が今まで目を背けてきたことに向き合いたい」という気持ちの間で揺れていました。 そのことを打ち明けると「Speeeは”こうでないといけない”という凝り固まった価値観はない。能力を発揮するために必要なら働きやすさをつくっていけばいい」とさらっと懸念が解消されてしまい、まだ見えぬ不安を恐れても仕方ないなと感じて入社させていただくことになりました。
実際どうだったか?
入社後は退社時間の調整をさせてもらったりすることで、両立することができています。 初日のミーティングで上司から「伊藤さんは時間の制約があるが、そうでない人とも互いに忖度しないようにしてほしい」とチーム全体に向けて言われたことが印象的でした。 ここでいう忖度とは例えば、時間に制約のあるメンバーは「迷惑をかけてしまっている」という遠慮から意見が言えなくなったり、反対にフルタイムで働いているメンバーは「大変そうだから」と気遣って依頼や相談をしなかったりしてしまうことです。 制度ももちろん大事ではありますが、私にとっては成果を追う平等なメンバーとして扱ってもらうことも「働きやすさ」の大切な要素でした。
面接のときに役員からも「育児だけじゃなく人それぞれ背景には何かを抱えていて、みんなが何かと仕事をうまく両立させていく必要があると思っているから、育児している人だけが特別ではない」と言ってもらえて、今まで感じていた「遠慮や気負い」が軽くなったことを覚えています。
不安の正体
今までその場その場で目の前にあることをやってきて、未来のことをあまり真剣に考えていませんでした。不安になることなんて無縁のハッピー人間だったのです。それなのに未来のことを考えたときに、突如漠然とした不安に襲われたのです。 決めるときには、「他の選択肢のほうがいいんじゃないか」「思っていたのと違ったらどうしよう」という不安が当然押し寄せてきます。ただ、今まで経験してきてそんな悲劇は起きませんでした。
漠然に対する手ごたえ
私は「なんかわからないけど」の感覚で生きてきた人間です。 Speeeには本質の見極めというカルチャーがあり、「なぜ?」「なんのために?」をとことん突き詰めて言語化していきます。今まで生きてきてこんなに深掘ったり言語化に追い込まれることがなかったので、最初は「うっ」となりましたが、やっていくうちに「これだ」というものを掴めるようになり、漠然を紐解いていく手ごたえを掴むことができました。(まだ修行中)
今回の転職においては「今までの経験も一度全部崩してまた積み上げなおしたい」という目的があったのに、突如出てきた不安解消の目的で「働きやすさ」の優先度を上げてしまったことで結局何がしたいかわからない状況を招いてしまっていたと思います。不安のあまりあらゆる選択肢を持ち出してきてしまうことは、本来の目的を見失うことになってしまうな、と振り返ると分かります。
本質の見極め
表面的な調整は、形を変えるだけで、問題解決には至らない。私たちは、常に多面的に物事を捉える思考力を養うことで、目指すべきゴールに向かう為の本質的な行動がとれる組織である。
おわりに
運よくSpeeeと出会えたおかげで、私はなんとなく生きる人生から脱却できかけています。 Speeeに対して「なんとなく」いいなと思ってもらえていたとしたら、おそらくそれは間違いないはずです。入社してからそのなんとなくの手ごたえがきっと掴めますし、自分の感覚で選んだ選択も正しい方向へ導いていけるんじゃないかと思います。 これを見ていただき、もし背中を押された方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に働けるとうれしいです。
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