Speee DEVELOPER BLOG

Speee開発陣による技術情報発信ブログです。 メディア開発・運用、スマートフォンアプリ開発、Webマーケティング、アドテクなどで培った技術ノウハウを発信していきます!

新卒1年目エンジニアが2つのプロダクトの開発に関わって感じた「ユーザ目線で開発すること」の大切さについて

※この記事は、2024 Speee Advent Calendar 24 日目の記事です。

昨日の記事はこちら: tech.speee.jp

はじめに

こんにちは。不動産DX事業部でエンジニアをしている24新卒の風間です。社内ではコタロウと呼ばれています。

私は新卒エンジニアながら入社してから2つの事業部の開発に携わっています。 周りの同期を見渡してもそのような人はいなく、先輩でもチラホラ見受けられる程度だったため、貴重な体験を改めて学びとして振り返ることで、これからSpeeeへ入社を考えているエンジニアの方に雰囲気等が少しでも伝われば嬉しいです。

目次はこちら

イエウールとHousiiについて

イエウールについて

イエウールは、不動産売却を考えるオーナーと不動産仲介会社をマッチングする一括査定サービスです。イエウールには既存プロダクトのグロースを担当するチームと、新規プロダクトの開発を担当するチームがあり、私は後者の新規プロダクトチームで不動産会社向けのプロダクト開発を担当していました。これらのプロダクトは、不動産会社の業務効率化だけでなく、その先のエンドユーザの体験を良化させることを目指しています。

私が参画した時期は、1つ目のプロダクトローンチから2年が経過し、さらに新しいプロダクトの開発も進んでいる段階でした。既存プロダクトの改善と新規プロダクトの開発を並行して進めながら、「1から10へ」という成長フェーズでの価値向上を目指していました。

Housiiについて

Housiiは家を購入したいユーザと不動産会社とマッチングさせるプラットフォームです。一般的な不動産ポータルサイトが大量の物件情報を掲載するのに対し、Housiiではユーザと不動産会社がチャットでコミュニケーションを取りながら、希望条件に合った物件を提案してもらえる点が特徴です。イエウールが不動産売却のマッチングを行うのに対し、Housiiは購入者側に新しい物件探しの体験を提供しています。

そんなHousiiの開発チームへは、今年の10月頃にイエウールでの業務支援プロダクトの開発が一段落したタイミングで、Housiiの開発を助けてもらえないかと打診を受け、2024年11月から内定者時代からの先輩エンジニアと共に参画しました。

現在のHousiiは、さらなるユーザ価値の向上を目指して開発スピードを加速させているフェーズです。 「より多くのユーザに使ってもらえるプロダクトであること」「高品質なユーザ体験を提供すること」という明確なゴールに向かって、エンジニアの技術力が直接的に価値創出につながる環境で日々開発に取り組んでいます。 Housiiへの参画を打診された時、まさにこのような「新しい挑戦ができる」というワクワク感を覚えましたが、実際に開発に加わってみると、その期待以上にやりがいのある仕事に出会えたと実感しています。

とはいえ不安はあった

「新しい挑戦ができる」という期待に胸を膨らませる一方で、不安がなかったわけではありません。 同じ会社のプロダクトとはいえ、置かれている状況や目指すゴールによってチームの雰囲気は大きく異なります。 また、私自身の性格もあり、新しい環境で上手く開発できるのか、チームに馴染めるのだろうかと考えることもありました。

しかし、実際に開発に携わってみると、そんな不安は杞憂に終わり、スムーズに開発に取り組めています。その理由を以下でお伝えしたいと思います。

プロダクトは違えど考えることはいつも「ユーザ目線」

なぜプロダクトが変わってもうまく開発ができているかというと、Speeeのエンジニアは常に「ユーザ目線」で開発をしており、プロダクトは違ってもその根底にある想いは変わらないため、自ずと波長が合うからだと思います。

例えば、Housiiの直近の開発にて、要件通りに開発していたのですがその過程で「Aという要件だけど、この機能を使うユーザって実際にはこういうことがしたくて使うんだよな....だとしたらAという要件じゃなくてBにした方が体験が良くなるのでは?」ということに気づき、すぐにPdMに相談しにいきました。結果として、Bの要件が採用されて実装を完了しました。このような小さな気づきと改善の積み重ねが、ユーザにとって「使いやすい」と感じてもらえるプロダクトづくりにつながっていくのだと実感した出来事でした。

また、イエウールの業務支援プロダクトの開発でも、エンジニアがリリースの先にあるユーザへの価値について徹底的に考えていた場面がありました。 例えば、あるとき施策AとBの2つの機能開発が候補にあがりました。PdMからは追っているKPIのインパクト試算から、A施策、B施策の順でリリースする提案がありました。しかし私たちエンジニアは、ユーザ視点で見たときの不確実性を考慮し、「先にB施策を試さないと、最終的な指標の向上は難しいのではないか」と考えました。この疑問をPdMに投げかけ、改めてインパクトの試算を行った結果、実際にB施策を先行してリリースすることになりました。 このような建設的な議論ができたのは、チーム全体が「単なるリリース」ではなく「ユーザの課題解決」を目指して動いており、その文化が私自身にも強く影響を与えていたからだと感じています。「何をリリースするか」だけでなく「どのようにユーザの課題を解決するか」を常に考え抜くことが、Speeeのエンジニアの特徴的な強みなのだと実感しています。

エンジニアだけでなくチームとして

Speeeのエンジニアは常に、ユーザが抱えている、「これめんどくさい」、「こんな機能あったらもっと使いやすい」のような観点で目的を整理し、より良い体験が届けられる方法はないかを考えながら開発を行っています。特に、ただ言われたものをつくるのではなく、とにかくユーザ目線でひたすらどうしたら良い価値を提供できるかを考えて開発しています。

この「ユーザ目線」という価値観は、Speeeではエンジニアだけでなく、ビジネスサイドにも深く浸透しています。先ほどのHousiiの開発例でもお伝えしたように、エンジニアが「こうした方が良いのでは?」と提案すると、「その視点は考えていなかった、いいね」と建設的な議論に発展します。また、イエウールでの施策の優先順位の例でも、KPIの数値だけでなく、ユーザ視点での不確実性を考慮した提案を、PdMは真摯に受け止め、計画を柔軟に見直してくれました。 これは、プロダクトチーム全体が「不動産に関わる人々の体験をよりスムーズに、より快適にしたい」という強い思いを持っているからこそだと感じています。そのため、新卒である私でも意見を出しやすく、「新卒だから」という理由で意見が却下されることは一度もありません。常に「ユーザにとって何が最適か」という観点で議論できるのがSpeeeの特徴的な文化だと思っています。

終わりに

私自身、イエウールからHousiiへの参画時は不安を抱えていました。しかし、どちらのチームでも、ユーザと向き合い、本質的な課題解決を目指す姿勢は変わりません。この文化があるからこそ、新しい環境でも迷うことなく、チームの一員として価値を届けることができているのだと実感しています。 このように、Speeeのエンジニアとして働く醍醐味は、技術を磨くだけでなく、その先にいるユーザの課題解決に真摯に向き合い、チーム全体でより良い体験を作り上げていくことだと思います。振り返ってみると、「何か人の役に立ちたい」「エンジニアとして課題を解決したい」という思いでSpeeeに入社した自分の選択は間違っていなかったと感じています。web開発は未経験でしたが、常に「ユーザ目線」で考える環境の中で、着実に成長できていると実感しています。

一方で、技術力についてはまだまだ伸びしろがあると認識しています。今後は技術力をさらに磨きながら、要件定義から開発まで一気通貫で担当できるようになることで、より多くの人の役に立てるエンジニアを目指していきたいと思います。


Speee では一緒にサービス開発を推進してくれる熱い仲間を募集しています!
新卒の方はこちらより本選考に申し込みが可能です。キャリア採用の方はGoogle Formよりカジュアル面談も気軽にお申し込みいただけます。

Speee では様々なポジションで募集中なので「どんなポジションがあるの?」と気になってくれてた方は、求人一覧をチェックしてみてください!もちろん上記に限らず積極採用中です!