Speee DEVELOPER BLOG

Speee開発陣による技術情報発信ブログです。 メディア開発・運用、スマートフォンアプリ開発、Webマーケティング、アドテクなどで培った技術ノウハウを発信していきます!

エンジニアインターン【evolution -中級編-】

はじめまして、アプリ事業部の最前線で常に戦っている通称「僧職系エンジニア」です。

簡単に自己紹介をしますと、 SIerで業務系パッケージソフト、ベンチャーでメディアを作成及び運用しておりました。 Speeeでは主にソーシャルアプリのNative及びフロント部分を担当しております。 まさかゲームを作るとは思ってなかったので、世の中不思議なもんですね。

今回は私がメインメンターとして参加した エンジニアインターン【evolution -中級編-】について書きたいと思います。

エンジニアインターン【evolution -中級編-】とは

8日間で「世の中をちょっと便利にするiPhoneアプリの開発」をミッションに掲げました。 ただ、それだけだと漠然とし過ぎているので、 こちらでアプリのカテゴリや技術基盤に関しては指定し、 その中で作成してもらうことにしました。

以下は事前に学生に連絡した内容になります。

アプリのカテゴリ(以下の中からどれか1つ)
・音楽
・カメラ
・動画
・カレンダー
・連絡帳
・位置情報
技術基盤
・クライアントサイドはObjective-C
・サーバサイドはPHP+MySQL


8日間で一つの作品をチームで作るのは、簡単なようで難しかったりします。 個人での開発とは違いどのように協力してものを仕上げていくかが大切です。

「スケジュール管理」「役割分担」などが肝になってくるので、 技術成長とそれらを経験してもらって「今以上に成長してもらいたい!」と思い、 このインターンに臨みました。

1-2日目

まずは各々の自己紹介やグループワークをやってもらい、 チームとしての土台づくりから始めてもらいました。 エンジニアインターン【evolution-はこだて未来大編-】でも、 ももクロクラスター構築屋が書いていますが、実際の業務でもコミュニケーションってかなり重要です。 コミュニケーションが取れないチームは生産性が上がりません。

自分自身を絵で表現してもらい、それを全員に発表してもらいましたが、 皆それぞれの個性が出て、とても面白かったですw

その後、企画レクチャーを経て、各チームに実際にどのようなアプリを作るかを議論してもらいました。 この時には企画だけでなく、技術的に何を使って行うかまで考えてもらいました。 1日目の最後にその企画内容と技術基盤のフィードバックタイムを設けたのですが、 率直に言って、どれも楽しそうなアプリになりそうだな~と思いました。

 

2日目は開発のレクチャーがメインになりました。

「チームでの開発」 「iPhoneアプリの環境構築」 「サーバサイドのノウハウ」

などを話させて頂きました。 そのレクチャーの中で、アプリの開発環境構築を各々でやってもらいました。 この際、チームによっては、率先して助けあって解決しているチームがあったりなど、 既にチームとしての色が見え始めてました。

 

 

その後、チームに分かれて

  • 企画のブラッシュアップ
  • スケジュールの仮ぎめ
  • タスクの登録
  • 作業役割の確定

などを決めてもらいました。

2日目も終わりに近づいて来た時には、

「問題があるが認識してないチーム」 「順調にすすんでるチーム」

などがはっきりと見えてきました。

問題があるが認識していないチームに関しては このまま放置してても、良い結果につながらず、成長の妨げにしかならないので 3日目にフィードバックする時間を設けて、各チームに問題と向き合ってもらおうと決めました。

3-5日目

前日に決めたとおり各チーム1時間、時間を取らせてもらって、 2日間の振り返り、及びメンバー間で思っていることを率直に話してもらいました。 またその際にメンターとして関わっているエンジニア社員からも、 各々の良い点、もっと改善したほうがいい点を率直に伝えさせてもらいました。 私がメンターとして関わっていたチームは、 「正直きついこと言われたなぁ…」と思ったと思います。 実際きついこと言いましたしw

「そこまで言う必要あるの?」と思われる方もいるかも知れません。 確かに、言わなくてもいいかも知れません。 ただ、 その問題を認識して解決すれば残り期間でもっと成長出来るとわかってるのに言わないのは メンターとして致命的だと思っていました。 だから、嫌われようが、怖がられようが、心を鬼にして、厳しいことを言わせてもらいました。

客観的に見ても、 そのフィードバックが終わってからは、各チーム、取り組む姿勢や、 チーム内の課題に対してのアプローチなど、目に見えて変わったと思います。

フィードバック後からは、それぞれが、中間発表に向けて開発に集中し始めました。 振り返って見ると、 チーム内でのコミュニケーションやフォローなどが積極的に行われるようになっており、 本当の意味でチームとして機能し始めたのがこの頃だったと思います。

 

 

中間発表

あっという間に中間発表。 各チーム、20分という短い中で自分たちのアプリを説明してもらいました。

 

ここで各チームは初めて他のチームの作業状況を実際に知ることになりました。

  • 比較的動くものが出来ており、後は追加機能を盛り込んでいくチーム
  • 仮組みしか出来ていないチーム
  • まだ技術的なネックが解決出来ていないチーム

などなど、かなり差が出ている印象を持ちました。

中間発表後にも、改めて個別でフィードバックさせてもらう機会があったので

  • 他のチームのアプリみてどう思った?
  • 今のままで勝てるのか?
  • チームとしての課題は?

などを聞かせてもらいました。 「全然勝てる!」や「今のままだと厳しい」など色々な意見がありましたが、 皆現状をしっかり認識して課題に対して取り組もうとしており、 私から特に発破をかけなくても、自立して進んでくれてるな…と感じました。 (若干寂しかったのは秘密です。。。)

6-最終日

各チーム、中間発表後からのブーストのかけ具合には目を見張るものがありました! フィードバックをもらって、各々が咀嚼し、 ゴールに向けて何をすればいいのかをしっかりと理解したからだと思います。

 

 

「BackLog」「ChatWork」というツールを使って、 タスク管理やコミュニケーションを取っていましたが 深夜3時頃に更新が行われるなど、追い込みをかけるチームが増えてきたタイミングでした。

そして、いよいよ最終発表。 前回と同じく1チーム20分の中で、今度は審査員に向けてのプレゼン。 どのチームも自分たちのアプリの魅力を積極的に伝えようとしているのが 目に見えてわかりました。 この時は正直に言うと、私の方が緊張していたと思いますw 「何事なく無事に発表を終わってください・・・」、そう心の中で祈ってました。

 

 

優勝チームは!?

発表後、すぐに審査を行い、優勝チームが決定。 優勝したチームは「KUWADATE」というチームの、「目覚ま師」というアプリでした。 「自分の声をめざましの音としてサーバに登録し、 他の人がその音を目覚ましの音として使用できる」というアプリです。 このチームはこの短い期間で、完成させるだけでなく、追加機能まで作れており、 チームワーク力技術力が光ってました。

 

残念ながら優勝出来なかったチームも、 完成度では負けてなかったり、もう少し改善出来たら上位に食い込んだかも? と思えるチームがありました。 ただ、どのチームも、最終発表が出来る状態まで作りきれたことは、素直に凄いと思えました。

優勝チームの発表及び他チームの総評後に、個人MVPの発表を行いました。 全メンター一致で優勝チームを牽引した、

WEST(西くん)

がMVP受賞となりました! (永遠の中二病が、ここまで嬉しそうにしている顔を私は初めてみたので、 どんだけ嬉しかったねんと思いました。うらやましい。。。)

エンジニアインターンを終えて

そんなこんなで、長いようで短かった8日間。 このエンジニアインターンに参加してくれた学生さんに対して、 少しは、今後の成長に役立つものが提供できたかなと思っています。 ただ、それ以上にメンターとして関わった、私個人もとても成長出来ました。 最近のエンジニア学生さんは、新しい技術を積極的に触っていますし、情報のアンテナが高いです。 そんな現状に生で触れることができました。 絶対に負けたくないので私も頑張ろうと改めて思いました。

また、インターンを企画から運営まで関わる中で 次はこうしたいと思えるポイントがいくつか見えたので、 ぜひ来年度に向けてよりブラッシュアップしたいと思います。

弊社のエンジニアインターンはメンターが常に全力(本気で全力)で向き合ってくれるので 少しでも興味を持ってくれた人は、是非来年のインターンに参加してくださいね!

参加者の声を紹介!

「全国の学生にはこれだけすごい人がいるんだということ、 プロで働く人たちはこれだけすごいんだということを知ることができた。」(九州大学

「本当に、良いインターンシップをありがとうございました。 ベンチャー企業でこれほどまでに学生にコミットしてくれる会社を僕は知りません。 今回お話をさせていただいたSpeeeの社員の方からは仕事に対する誇りや Speeeに対する信頼感が伝わってきました。」(神戸大学

「メンターのエンジニアの方から、何度も密度の濃いフィードバックをいただくことができた。 いくつかのインターンに参加しましたが、メンターから個人的にアドバイスを いただけるという点では、本インターンが一番でした。」(長岡技術科学大学

「八日間、朝から晩まで開発のことを考えて過ごせたのは幸せでした。 初めてのチーム開発でしたが、Speee社員の方々のご指導もあり、成長を実感しています。 メンバーにも恵まれ、今後の人生を変えたインターンであったと思います。」(大阪府立大学