デジタルトランスフォーメーション(DX)事業本部 開発基盤グループのSREエンジニア 西田(@k_bigwheel)です。 主にDX事業本部内のインフラの構築運用と、SREとして監視・インフラ改善・SLO設定・障害対応訓練などをやっています。
Speeeでは開発を支えるためのSaaSの利用が推奨されており、実際に多数のサービスが開発運用で活用されています。 今日は私が所属するDX事業本部で主に開発面で使用されているSaaSを可能な限りすべて列挙してみます。 かなり薄い内容なのですが、実際に使用されているというある種のバロメータかあるいはSpeee開発をイメージする上での材料などに使ってもらえればと思います。
ユーザー・アカウント管理
- Azure Active Directory
- このブログの過去の記事でも幾度か登場していますが、SpeeeではAzure Active DirectoryをベースにしたIDaaSを開発基盤グループが運用しています
- AWS SSO
- 社内には30を超えるAWSアカウントがあるのですが、それらの権限管理はAADではなくAWS SSOを使うと非常に楽であるためAWSアカウントのログイン管理はAWS SSOを併用しています
開発
- GitHub
- 基本ですねー。最近はGitHub Actionsが追加されたりと開発でのGitHubへの依存は高まるばかりです
- Zenhub
- GitHubのIssueを使ってカンバンを作るサービスです。これが使えることもあってかGitHub Projectsはほとんど使われてないようです
- AWS
- DX事業本部のサービスはほぼすべてAWS基盤です。他の事業部や社内システムなどではGCPやAzureも使われています。使っているサービスは本当に多岐にわたるので詳細はまた別の機会に書きます!
- Kinsta
- 社内サーバーで運用されていたWordpressなどはここに集約されつつあります。運用の手間が減っていいですねー
- SendGrid
- 主にメール送信に使っています。メール送信に関わる様々な手間を肩代わりしてくれてこれも運用コスト軽減に貢献しています
- CircleCI
- テスト・ビルドでかなり多用されています。徐々にGitHub Actionsへ移行していきたいですねー
- Auth0
- AWS Cognitoと比較しましたが、良いです。これだけAWS外のものを使う価値があります。認証のような難しいドメインは餅は餅屋
運用系
- Sumo Logic
- CloudTrailログを集約して証跡追跡などに利用しています。個人的にはまだ使いこなせていませんw
- Roboform
- セキュリティ情報は主にRoboformで管理されています。使い勝手は正直イマイチなのでLastpassや1Passwordなども度々話題になります。個人的にはHashicorp Vaultが気になる感じ
監視
- Datadog
- DX事業本部ではZabbix, Cloudwatch Alarmsなども従来使用していましたが基本的にはDatadogへ寄せている段階です
- PagerDuty
- 今年3月に導入されました。DX事業本部では主にDatadogと連携してアラート発報時に電話がなるようにしています
- Scout APM(検証中)
- Datadog APMでは取得できないメモリの使用状況などをScout APMでは計測できるため、現在利用を検討しています
- Sentry
- 主にフロントエンドのエラー検知に使用されています
ドキュメンテーション
- Kibela
- 基本的にエンジニアはKibelaへドキュメントを残すことが多いです
- Google Drive(G suite)
- Spreadsheetが最も重宝されています。他には複数人での同時編集がとても強いDocumentを使用したり、リモートワーク時にはJam Boardも使われていました。Slidesも使います
- Dropbox
- 僕はほとんど使わないのですが、社内部活動でドキュメントを共有したりDropbox Paperを使っていたりするのを見ます
社内系
- Slack
- エンジニアだけではなくほぼ全社員が使っています。botなどもたくさん入っており、外部のAppもあれば内製して動かしているボットもたくさんあります
- Zoom
- コロナ禍以前は主に面接・面談で使用されていました。緊急事態宣言中はみんなリモートワークでしたのでほぼ全員がこれを使っていた状態でした。slackに #zoom-discuss という使い方相談チャンネルまであります
- SmartHR
- 社員の情報管理や給与管理などはこれです。前職から使っているのですがSmartHRはUIが本当に洗練されていて直感に反するような挙動も少なく素晴らしいですねー
- Trello
- エンジニアに限らず、むしろエンジニア以外で多用されているそうです。個々人でボードを作れるので僕も個人用ボードを作って自分のタスクを管理しています
- Zendesk
- 情報システムチームやセキュリティチームへの問い合わせはzendeskで管理されています。役職上僕も多数の依頼を出させてもらっています
- カオナビ
- 社員の名前・入社日時・所属・顔写真などが管理されています。人の名前を覚えるのがとても苦手な僕は多用させてもらっています
- rakumoボード
- 主に社内の福利厚生などの情報が載っています。開発・部の情報などはこっちには書かないですね
- rakumoワークフロー
- こっちは新たなSaaSの利用申請やセキュリティ・リーガルチェックなどもあるのでエンジニアも使います。昔別の会社のワークフローシステムを使っていましたがそれに比べると格段に使いやすいです
- 楽楽精算
- エンジニアの社内福利厚生でサーバー補助費があり、技術研鑽のために個人でのAWS/GCP/Azureなどの利用に10,000円/月まで補助してもらえます。そのときに主にこれを使います
以上、とりあえず普段使っているサービスを列挙してみました。 これはDX事業本部の開発チームで使用しているサービスのみですので、他の部署で使用しているものも挙げるともっと増えると思います。 便利なSaaSの活用は1人あたりの出力を上げる「てこ」としてとても重要ですので、今後も便利で効果的なSaaSは積極的に導入していきたいですねー。