Speee DEVELOPER BLOG

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RubyConf 2018 に行ってきました。LT できませんでした。

こんにちは、秒速@284km と申します。

今回は RubyConf 2018 に行ってきたことを書きます。個々の発表については後日、動画が公開されるものと思いますので、ここでは主に自分の考えたことなどを書きます。

渡航費とチケット代は今回も会社に補助してもらいました。

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参加までの話

本当は参加する前に "なぜ RubyConf に参加したいか" というタイトルの記事を社内の Kibela に post しようと思っていたのですが、全然間に合わなかったのでまとめてここに書くことにします。

proposal を出すまで

まず僕の場合は、参加にあたり最初は特に強い動機などはなかったのです。 あれはたしか、7/29 に行われた TokyuRuby会議12 の途中で 角谷さん と話している中で、「秒速さん、RubyConf 行かない?」と声をかけてもらったのが発端だったと思います。

なるほどー、では行くなら proposal ぐらい出さないとね。と思って 7/31 の締切までに出せるものを書いて提出しました。結果としては NOT ACCEPTED なのですが、提出前には 村田さん から「出さないと選ばれることも無いですからね」という主旨の言葉だったり、はたっぴさん からも、「選ばれななかったとしても締切駆動で開発が進むからとりあえず僕も出そう」という言葉が聞けたことは、まあその言葉が無くても proposal を出してはいたけれど、同僚に同じ様にやっているそういう人達がいることがすごく良いな。とちょっと思いました。

チケットを買うまで

NOT ACCEPTED だったので参加するかどうか。については後で考えることにして暫く過ごしました。

Asakusa.rb で 松田さん から、RubyConf は Tech なトークが少ない。と言うのをよく耳にしてはいましたが、僕は実際のところ一度も参加したことが無いわけで、とりあえず自分で一回見てくるのはよいだろうなとか、そもそも、そう言いつつ松田さんはほぼ毎回 RubyConf に参加しているのだから何か意味があるんだろうな。ということは考えていました。

ある火曜日のこと、Asakusa.rb で RubyConf の参加まだ迷ってるんですよねえー。ということを口にしたところ、@yahonda さん が「一回行ってくるといいですよ」とか「行って LT してくるといいですよ」という声をかけてくれました。僕がまた、宿代も高いじゃないですかー。ということを言っていると、参加の決まっている方々が「僕の部屋泊まってもいいですよ」などの声をかけてくれて、いつの間にか行かない理由が無くなっていたしチケットを購入しました。いやー、非常に恵まれた環境ですね。

参加する目的

これは僕の場合 RubyKaigi でもそうなのですが、発表を聞きに行くというよりは人に会いに行くという方が目的としては近いです。もちろん気になる発表も見に行きますが。

ロビーでだべっていたり、どこかに数人集まってコードを書いたり、いつもは物理的に離れている方と直接話したりと、そうこうしていると、想定していたわけではないのだけれど貴重な体験が得られるということが毎回あって、それ目当てと言っても過言ではありません。

発表に関しては RubyPlot の話が自分に関係があるので、スケジュールが公開されてからは特に聞きに行きたいと思っていました。最近僕は Red Data Tools の活動として Charty を作ることに一番集中しています。この Charty のバックエンドとして RubyPlot を使いたいと考えているため、今後の予定が気になっていたのでした。発表者の Pranav さんのことも、インターネット上でしかコミュニケーションを取ったことが無かったのでどんな方なのか知りたいという気持ちもありました。Charty に関しては本年度の Ruby アソシエーション開発助成の対象プロジェクト に選んで頂けたこともあり、ちゃんと成果報告できるよう進めています。

他には、英語を当たり前のものとして認識できないともったいないという課題感や、日本で生活する自分の習慣や様々な基準と違う文化をもう少し知りたいというのもありました。

体験

印象に残っている体験をいくつか紹介します。

  • LA での生活自体が、知らないこと新しいことだらけで多くを学びました
  • 街の治安の悪い部分、貧しい部分は日本では感じることのないものでした
  • クレジットカードの Split に対応していることは非常に便利
  • 日本 (RubyKaigi) でもおなじみの Justin, Aaron, Jonan はいつも普通に気さくに話してくれるから認識しづらいけれど、RubyConf の彼らを見ると、やっぱり彼らはスーパースターなんだなあというのを思ったこともおもしろい体験でした。そして彼らは LA でも最高でした。
  • DAY 3 の RubyKaigi track の発表内容は、他の発表と比べてもやっぱり tech でおもしろかったです。Aaron の発表もすごく良かった
  • ジョーカーさんモリスさん の発表 Hijacking Ruby Syntax in Ruby では、聴いている人達から小声で「wow...!!」とか「crazy...!!」とか言葉が漏れていたのが印象的でした

ある日の夜、ホテルのバーにいると Justin が Rails core team の Eileen を連れてこちらのテーブルに来てくれて目の前に座りました。Eileen とは初対面でした。これは Justin だから Eileen と一緒に行動していたのだし、Justin が来てくれたのは僕の隣に松田さんがいたからだし、このように日本にいてはなかなか起こらないことが、現地の、RubyConf に参加することで起きる可能性が高まったりするのですね。その結果なにが得られるかというのはまた色々ですが。

また、RubyKaigi に参加する日本人は多くいますが、 RubyConf に参加する日本人となるとかなり減ります。その少ない日本人の中には例えば Matz がいて、当然話す機会や、時間も取りやすくなります。Matz だけでなく、Ruby の開発に関わっている方が参加者には多いというのは特徴としてあって、そういう人達と一緒にご飯を食べに行ったり、最近どういうことをしているのか。などの話を普通に出来る場としても RubyConf はとても良かったです。

具体的に説明することが難しいのですが、自分にとってのヒーロー達と有意義な時間を過ごすことが出来たということです。

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LT

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残念ながら順番が 28 番目まで回ってこなかった...。日本人では、伊藤淳一さん が LT 登壇に成功していましたね。 順番が回ってくると思って直前まで資料の準備をしていたのでちゃんと聞けませんでしたが、Justin の LT がとても良かったと聞いているので、動画など公開されたら改めて発表を見たいですね。

RailsConf

RubyKaigi の期間中に仙台で @yahonda さん の話を聞いて、RubyConf に行くと決める前から、次の RailsConf には行くつもりでいました。

今回は永和さんにルームシェアスポンサー@koic さん に泊めてもらったわけですが、こういったスポンサーだったことに LAX✈️NRT の飛行機で決めました)をしてもらったり、部屋のカードキーが使えなくなって夜中に突然部屋に入れなくなった時に松田さんにも泊めてもらったりと大変お世話になりました。

今回大変お世話になったことと RailsConf に行く時はちゃんとホテルを取るので、部屋の広さにもよりますが、僕と相部屋でもよければどなたか泊まってよいですよ。というのをやりたいと思っています。(基本的に海外のホテルは部屋単位の料金なのです)

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12/08 (土) 開催の Apache Arrow東京ミートアップ2018 は、Apache Arrow の開発者および Apache Arrow を活用するとうれしくなりそうなプロダクトの開発者を増やすための集まりです。開発者を増やすための集まりです!ユーザーを増やすための集まりではありません。どーん。

Apache Arrowについては Apache Arrowの最新情報(2018年9月版) を参考にしてください。

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