※この記事は2024 Speee Advent Calendar 3日目の記事です。 昨日の記事はこちら
はじめに
株式会社Speee 中途採用部オペレーション企画推進グループの岡野谷(@okanoya)です。自分の現在位置を確かめるべく「私たちが何をし、何を目指しているのか」を書き留めておこうと思っています。よろしくお願いいたします。
ものすごい面接体験をした
いきなりの告白です。私は4年前、Speeeの面接で圧倒的に惹きつけられました。2時間弱の面接で「こんなに会話が面白いのはなぜだ?」という懐疑の気持ちと「もっと話を聞きたい」という惜別の気持ちが入り交じっていました。普段は着ていないスーツとネクタイの違和感を心地良く感じながら、私は目の前の面接官に心を揺さぶられ続けていたのです。
「そろそろ終わる頃かな...」と感じ始めた頃、後にボスとなる面接官が「岡野谷さんの業務内容がちょうどSpeeeの中途採用に足りていない。どうですか岡野谷さん。採用の仕事、興味ありますか?」と切り出すではありませんか。私は人事未経験でしたが「あります!!」と即答した事を今でも覚えています。
後に面接などで候補者様が魅了されることを「アトラクト」と呼ぶことを知りました。「私はアトラクトされた」...かなり月日が経った後、こう自認したのです。
ここで前職の紹介をします
私は前職で成果報酬型のアルバイト求人サイトの立ち上げに従事しました。当時は中間KPIを探し数値化しボトルネックを1つづつ消すという「少しづつ改善されていくあの感覚」にハマっていて、成果報酬型サイトの中間指標である「面接した」「合格した」「初出勤日が決まった」などについてアンケートを取り、その結果をスプレッドシートに記載しニヤニヤする日々を過ごしていました。M&Aで転籍後はSQLを書きGASで自動取得するなど「KPIは毎日記録するだけで改善する」という格言を信じ先の見えない暗闇を突き進んでいた気がします。ボスはその心意気を見て誘ってくれた....はずです。
夢中で鍛錬がカッコいいと思っていた
前途洋々で入社した私ですが「しっかりとしたKPI管理をしなくていいのでは?」と感じるようになりました。というのも「アトラクトが大切なのに、その錬成度は定量では計測できない」と信じていたところがあります。
アトラクト力は「ザ・定性要素」で「このレベルまで積み上げると内定承諾が増える」のような成長ロジックは確立されていません。「笑顔の最適化」「声質やスピード」「候補者さまの専門分野と対等に対峙するだけの知識」「候補者さまの意識を言語化する抽象化力」などのレベルを上げていくと、いつの間にかアトラクト力が上がっているという仕組みなのです。
私は「とにかくアトラクトを朝から晩まで鍛錬して欲しい」と思ったので「なんちゃって中間KPIをヘタに作るとアトラクト鍛錬の邪魔になる」と信じていました。
とにかく数値にしてみる
夢から覚めたのはデータの存在、とりわけ同期入社のF氏の定量評価でした。入社直後は「俺、何やってもうまくいかないんですよね....」と弱音を吐いていた同僚F氏が学習範囲を広げ、話す内容も「え!そんなことまで知ってるの?」と変わってきました。アトラクト力がグングン高まっていたのです。データを集計してみると内定承諾数だけではなく面接設定数や他の中間KPIも「可視化すると良くなってる!」というもの。
アトラクト力=数値化できないと思っていましたが「アトラクト力が伸びると2次面接セット数が増加し、面接官とのコミュニケーションが増え解像度が増し、内定承諾数が増える」というグッドスパイラルに突入することに気づいたのはこの頃です。
抽象に逃げるな
ここで思い出されるのが弊社で頻繁に使われる「抽象に逃げるな」という文言です。抽象は判断基準を曖昧にし、できない理由に納得感が生まれてしまいます。私は文字通り抽象に逃げようとしていました。手詰まりになった時の対応策として「とにかく数値にしてみる」というソリューションは光が見えることが多いと感じました。
そして後日、会社としても個人としても尊敬しているネオキャリアの西澤社長が「具体から逃げない、定量に落とし込むことから逃げない」と評しているのを拝見し「この道は間違っていない」と気づくのでした。
道は始まったばかり
弊社の「採用オペレーションで成し遂げたいこと」はたくさん存在します。最後に「すごい!」と感じた表を引用し「自分たちはどこに向かってるの?」という定義づけをしたいと思います。(下表はMike Joyner氏作成の表を日本語に訳したものとなります)
なかなか難解なワードが並んでいますが、私たちの採用オペレーション 1stフェーズは以下とします。
- データ分析&レポート基盤の構築
→ 予実管理をし全社戦略に反映させる
→ ATS、CRMの活用 - テクノロジーを用いた効率化
→ 思考切り替えロスの低減
そしてアトラクトに還る
先ほどの表の右上に「イネーブルメント」とありますが「アトラクトイネーブルメント」にもタッチしたいと思っています。日本語で表現すると「アトラクト戦力化のための仕組み化・効率化」でしょうか。
やはり私は「アトラクトに恩返ししたい」という気持ちが強く、オペレーションの力で回り道をしなくて済むのであればいつかは成し遂げたいと思っています。
でもイネーブルメントの知識不足に気がつきました....まずはそこからですね。
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