こんにちは! SpeeeでiOS/Swiftエンジニアをしている id:Mitsuyoshi です。
私は6/4から開催されているAppleのWorld Wide Developer Conferenceに参加するため、カリフォルニア州サンノゼに来ています。 先日Keynoteが終わったので、ここまでの雰囲気をお伝えします。
キーノート
初日のキーノートは10時開始のところに6時半頃から並びました。
先頭は前日21時から並んでいたそうです。 私が着いたのは6時半頃でしたがすでに長蛇の列で、後ろにもどんどん列が伸びていく状態でした。
建物には早めに入ることができたのですが、その後も屋内で待機して、最終的に会場に入ることができたのは9時半頃でした。
会場は数千人の参加者がおさまるほど広いのですが、舞台とスクリーンは後ろからでもそれなりに見えました。
内容では、私は以下のふたつが気になりました。
ARKit2
従来のARKitで検出できる要素は水平面のみでしたが、ARKit2では物体の検出や、複数端末間でのAR世界の共有ができるようになります。
現在のスマートフォンやPCは、自分がどこにどのような姿勢で置かれているか知るすべはありませんが、将来的には必ずできるようになるはずで、そのためには周囲の世界が3次元的にどのような状態になっているのか検出できなければなりません。 昨年のARKitや今回のARKit2では、着実にiPhoneの世界認識能力が進んでいてとてもわくわくしています。
iOSとmacOSの統合
OS同士の統合はありませんでしたが、UIKitをmacOSで使用できるようになるということで、これは事実上の統合だと思っています。
UIKitを使用するiOS, watchOS, tvOSはそれ自身でコンテンツを作成できない「使うためのOS」であるのに対して、macOSは自分自身の開発をすることができる「作るためのOS」です。 その区別を残すのであれば、UIKitをmacOSで使えるようにするだけで、「使うためのアプリ」はUIKitで作成し、「作るためのアプリ」はAppKitで作成する、というシンプルな住み分けでマルチプラットフォームのアプリ開発ができることになります。
ラボ
ラボとセッションにも参加していますが、長くなりそうなのでそれらの話はまた後日紹介します!
サンノゼ到着〜周辺観光
1日余裕をもたせて現地入りしたので、WWDC前日には参加証の受け取りと観光をしてきました。
参加証
Apple Developer programにteamとして参加していると参加証にチーム名が入るようです。
観光: NASAエイムズ研究所, コンピュータ歴史博物館
電車で近郊のマウンテンビューまで出かけて、NASAエイムズ研究所とコンピュータ歴史博物館に行ってきました。
エイムズ研究所はビジターセンターが無料で公開されており、規模は小さいものの、ケプラー宇宙望遠鏡や国際宇宙ステーションの展示がありました。
コンピュータ歴史博物館の方は「計算」に関わる装置とその歴史が、そろばんや計算尺から、アナログコンピュータ、デジタルコンピュータ、その上で動くソフトウェアまで、幅広く展示されていました。 個々の展示物も興味深かったのですが、展示物ごとの時間間隔が現代に近づくほどに狭くなっていく様子が、技術の進歩の速さを感じさせました。
エイムズ研究所からコンピュータ歴史博物館までは徒歩で向かったのですが、途中で日本とはちがった動植物が見られました。
香りもするから野草ではなさそうだし、日本での紫蘇のような位置付けなのだろうか
夏に実が色づくのが楽しみですね
街中に綿が舞っている犯人はこいつか
他にも、リスが道を渡って行ったり、ハチドリがホバリングしているのを見かけました。 野外に出かけなかったとしても、スーパーマーケットの野菜コーナーの品揃えがだいぶ日本のものと異なるので、日常に非日常が入ってくるのが外国を訪れる醍醐味かなと思います。