この記事はSpeee Advent Calendar 2019の18日目の記事ですが、公開が25日になってしました。メリークリスマス!
SpeeeでUZOUというプロダクトを開発しているエンジニアの@kanga333です。好きなAWSサービスは Amazon Athenaです。最近はAWS Configも好きです。いつか最強のConfigルールを作り上げて人力を廃したエレガントなシステム統制を実現させたいものです。
15日めの記事と同じく私も AWS re:Invent 2019に参加してきました。 いくつか面白かったセッションをピックアップしてご紹介します。
Athena deep dive
Amazon Athenaのユースケースに応じた使い方と、re:Invent2019直前にリリースされた新機能を紹介するといったセッションでした。
私が特に注目しているAthenaの新機能がFederated queryです。 Federated queryはAWS Lambda上にデプロイしたデータコネクターを通じてAthenaから他のデータソースへとアクセス可能になる機能です。例えばS3のログとRDSのレコードを直接掛け合わせたり、Athenaの1クエリでRDSのレコードをS3に列指向形式でexportできるようになるなど、Athena利用の幅が広がります。
まだPreview段階であり東京リージョンでは使えないですが、GAが待ち遠しい機能です。
Federated queryに関してはワークショップにも参加して触ってきました。ワークショップではこの資料が使用されました。Federated queryをちょっと動かしてみたいと思っている方にはお勧めです。AWS公式のコネクタをデプロイして動かした後に、独自で定義したカスタムコネクターをデプロイして動かしてみる、といった内容です。
Deep dive on new Arm-based AWS Graviton2 processor-powered Amazon EC2 instance
火曜日のKeynoteで発表されたArmベースのGraviton2プロセッサを使った第6世代インスタンスを紹介するセッションでした。 セッションで印象に残ったのは
- すべてのvcpuは物理コアであり同時マルチスレッディングを使わない設計
- memcachedを使った性能テストではm5と比較して40%の性能向上
- Nginxを使った性能テストではm5と比較して20%の性能向上
- ELBの裏側はGraviton2に置き換えていく
といった内容でした。
UZOUで第4世代インスタンスを第5世代インスタンス(Nitro)に変更した際は、性能向上の恩恵を受けることができサーバのコストを大きく下げる事ができました。第6世代でそれに近い恩恵をまた受けれるのではないかと期待しています。ただCPUアーキテクチャが違うので導入するか否かは慎重に考えようとは思っています。
昨今ではFargateの進化もめざましく、Compute Savings Plansによる割引やSpotにも対応された結果、運用コストまで考えるとかなりのトラフィックの規模にでもならない限りFargateを使った方が安くつくのでは無いかという考えもあります。
アドテクのプロダクトはその性質上たくさんのトラフィックを安価な計算資源で運用することが重要となるため、運用コストまで考えたときにどういった構成が最適となるかを考えるのは難しくもあり面白いポイントでもあります。
まとめ
今回、初めてre:Inventに参加したのですが、AWSの新機能を使って自分たちのプロダクトをどう伸ばすか、未来について考える良い機会になりました。
最後にお決まりですが一緒にプロダクト作る仲間を募集しています!We are hiring!!